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牧水夫婦と子の歌碑ー牧水二本松公園ー

牧水夫婦と子の歌碑ー牧水二本松公園ー

牧水の歌碑
「幾山河こえさりゆかばさびしさの はてなむ国ぞけふも旅ゆく」
この歌は牧水が、早稲田大学の学生であった明治40年7月夏休みに郷里宮崎県への帰途、岡山・高梁・新見・宮島・山口と中国を旅して得た歌の中の一つで、ここ峠の茶屋熊谷屋に泊り、これをハガキにしたためて、学友有本芳水へ送った歌であるという。
この碑は昭和39年11月23日の建立、牧水の碑としては42番目のものである。
喜志子夫人の歌碑
表「あくがれの旅路ゆきつゝ此処にやどり この石文のうたは残しゝ」
裏「うつそ身の老のかなしさうらめしさ ただ居つ起ちつ志のぶばかりぞ」
「幾山河」の歌碑序幕のとき、牧水の夫人から喜びの声の録音テープと共に送られた二首の歌で、昭和49年11月3日の建立
旅人の歌碑
「若くしてゆきにし夫のかたはらに 永久の睦みをよろこばむ母は」
喜志子夫人の歌碑除幕式に列席した牧水の長男旅人氏が、その碑に献じた歌である。
昭和52年11月3日の建立
「父・母・子」の三つの歌碑が、このように同じ場所に建てられたのは、これが初めてである。
                   哲西町(現地案内板)
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