旧遷喬小学校

旧遷喬小学校

旧遷喬小学校

明治40(1907)年落成の小学校。洋風を模した重厚な木造建築で、洋風2階建で、中央棟の東西に両翼棟が取り付く左右対称型の美しい外観をもつ。外部の壁面や独特の意匠があり、二階講堂の二重折り上げ格天井は圧巻である。平成11年5月に国の重要文化財に指定された。最近は映画等のロケ地としても、よく使用されている。

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名称  国指定重要文化財 建造物 旧遷喬小学校 平成11年5月13日指定
所在地  真庭市鍋屋17-1
TEL  0867-42-7000 (財)久世エスパス振興財団
概要  遷喬小学校は明治7年に大庭郡久世村にあった御蔵を転用して開学した。

学校名は中国の古典である「詩経」の一節である「出自幽谷 遷千喬木」から教育者の
山田方谷が命名した。

その後、建物の老朽化と生徒数の増加に伴い新築することになり、明治38年7月に着工し
同40年7月に完成した。

木造二階建てで中央部を大きくつくり東西両翼棟を左右対称に配置する。

屋根は、棟に寄棟の小屋根を置き、正面は左右対称に突出させた切妻屋根を設ける。

屋根材は、当初は天然スレート葺であったが、後に中央部以外は桟瓦葺になった。

外壁は、下見板張りを基本とし、筋交いをアクセントで入れる。

基礎は煉瓦積みで花崗岩の切石を土台とする。

設計は県の工師であった江川三郎八、監督は江川工師の紹介による中村錠太郎、
施工は高橋岩吉である。

なお、正面の屋根窓に描かれている校章は高瀬舟をデザイン化したものだが「久世」
の文字が織り込まれている。

この校章は、江川工師自身が考案し採用されたものである。

学校建築の基本が定まった後の学校建築の典型例として、また中国地方の学校建築の歴史
を知る上で貴重である。

真庭市教育委員会(現地案内板)

料金  無料
営業時間  9:00~18:00
定休日  水曜日、祝日の翌日、年末年始(12月27日~1月4日)
交通  JR姫新線久世駅より徒歩約15分または車約5分、

米子自動車道久世ICより車で約5分

駐車場  普通車50台、バス3台

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