吹屋ふるさと村ー日本遺産「ジャパンレッド」発祥の地ー

吹屋ふるさと村

吹屋ふるさと村

町全体が赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一されており、まわりの豊かな緑とが調和して美しい町並みを形成していることから、令和2年6月19日には、ー「ジャパンレッド」発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋~ーとして日本遺産の認定を受ける。

これまでも、昭和49年12月、岡山県の「ふるさと村」に指定され、昭和52年、文化庁から国の「重要伝統的建物群保存地区」に選定。

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銅山経営・ベンガラ生産の大庄屋、広兼邸と西江邸、塗込造りとベンガラ格子、石州瓦の吹屋商家群、町並みはずれのベンガラ館、銅を採掘した笹畝坑道、吹屋ふれあいの森など見所がいっぱい。

旧片山家住宅-2

旧片山家住宅-2

旧片山家住宅

旧片山家住宅は高梁市の吹屋ふるさと村に所在する屋号を胡屋といわれる住宅。片山家は、片山の総本家で本片山とも呼ばれ、1759年(宝暦9年)から1971年(昭和41年)までの二百余年にわたり弁柄元祖釜本として吹屋弁柄の地位を守り続けてきた。

吹屋郷土館

吹屋郷土館

吹屋郷土館

吹屋郷土館は、元ベンガラ窯元片山家の分家、妻入の入母屋造で明治12年に完成したベンガラ格子の吹屋の代表的な家屋。完成当時の建物の様子が最も良く保存されているので当主の片山恵資氏に依頼して郷土館にした。

名称 吹屋ふるさと村 日本遺産「ジャパンレッド」発祥の地ー弁柄(べんがら)と銅(あかがね)の町・備中吹屋ー
所在地  高梁市成羽町吹屋
TEL  0866-42-3216 高梁市成羽地域局産業建設課、

0866-29-2222 成羽町観光協会吹屋支部

概要  ベンガラ色の壁にベンガラ格子の静かな家並み、それに石州瓦の赤い屋根の重なりとまわりの豊かな緑とが調和して美しい。

吹屋の町並みは、国の重要伝統的建築物群保存地区として選定され、その価値が認められている。

構成文化財 高梁市吹屋伝統的建造物群保存地区旧片山家住宅吹屋郷土館旧広兼邸住宅西江家住宅主屋ほかベンガラ館、吉岡鉱山跡、笹畝坑道、山神社跡、山神社、黄金山城跡、延命寺、銅栄寺、鉱夫長屋跡、旧吹屋小学校校舎、旧吹屋往来、トロッコ遺跡、井川発電所跡、備中神楽、腰折地蔵尊、石州瓦製作道具、片山家文書
交通  JR伯備線備中高梁駅より車40分または吹屋行バス55分終点下車、

岡山自動車道賀陽ICより車約50分

駐車場  普通車100台、バス5台

 

西江邸正面

西江邸正面

西江邸

西江家は関東出身の豪族で、鉱山の経営と宝暦年間(1751~1764)に始まるベンガラの製造によって栄えた。現存する白壁と石州瓦の豪勢な建造物は、宝永正徳時代(1704~1716)のもので幕府直轄地の代官代行所として機能していた。改築を重ねているが、原形はほぼとどめている。

広兼邸全景

広兼邸全景

広兼邸

広兼邸は、庄屋で享和・文化(1801~1818)の頃、小泉銅山とベンガラ原料ーローハ(硫酸鉄)ーの製造で栄えた大野呂の庄屋 広兼氏の邸宅。見事な石垣の上に楼門づくりの城の様な建物を建てており、昭和52年と平成6年の二度にわたり映画「八つ墓村」のロケ地ともなった。

笹畝坑道

笹畝坑道

笹畝坑道

吹屋銅山は大同2(807)年開坑されたと言われている。数ある坑道の内この笹畝鉱道は、江戸時代から大正時代まで採掘され、主として黄銅鉱、硫化鉄鉱を産出した。坑内の気温は15度℃前後と夏は涼しく、冬は暖かい別天地。

吹屋ベンガラ館

吹屋ベンガラ館

吹屋ベンガラ館

ベンガラは、赤色顔料として、宝永4年(1707年)吹屋で開発され、硫酸鉄を原料として、安永6年(1777年)から工業化し、早川代官の指導で株仲間を組織し、明治産業復興の波にのり、特産地として長い間繁栄を続けた。吹屋ベンガラ館ではこのベンガラの製造工程を紹介。

旧吹屋小学校-4

旧吹屋小学校-4

旧吹屋小学校

吹屋小学校は、明治6(1873)年に民家を借用して創立された。その後、明治31年に吹屋村が吉岡銅山本部跡地を譲り受け、明治33(1900)年に東西両校舎と東西廊下が完成しこの地に小学校が移転。明治42(1909)年には、中央の本館が完成し現在の校舎の配置が整った。

ラ・フォーレ吹屋-2

ラ・フォーレ吹屋-2

ラ・フォーレ吹屋

吹屋中学校の跡地に、外壁板に吹屋中学校で使われていた部材を利用し、現存する吹屋小学校の外観を参考にして造った高梁市立の公共の宿。建物自体は鉄鉱鉄筋コンクリート構造で、内部には現代的なデザインを取り入れている。

本長尾家

本長尾家

本長尾家

本長尾家は、長尾の総本家で弁柄釜本の一軒、江戸期には鉄・油等の問屋で、酒造業も営む。1700年代末頃の建築で、現在の建物は幕末から明治・大正頃の増改築である。切妻型の妻入り形式。左側にくぐり戸付きの長屋門を持つ。入口中央の柱に馬を繋ぐ丸い金具を付けてある。

叶屋ー仲田家ー

叶屋ー仲田家ー

叶屋ー仲田家ー

叶屋ー仲田家ーは、弁柄釜元の一軒。江戸期には、要助・彦助と二代にわたり、天領吹屋村の庄屋をつとめる。表の建物は江戸末期の建築であり、奥座敷は大正11(1922)年の増築である。平入形式で、入口に向って左側の格子は名票の大阪出格子。土台には牛馬を繋ぐ、丸い金具が付けてある。

長尾醤油店

長尾醤油店

長尾醤油酒店

長尾醤油酒店は、江戸時代後期、文政9年(1826)年の創業、戦前までは酒や醤油を醸造していたが戦後の農地解放により原料の調達が難しくなりそれ以降は醤油醸造一本で伝統を守り継いできた。現在は六代目と七代目で醤油造りに専念。

食事処 藤森

食事処 藤森

食事処 藤森

食事処 藤森の建物の建築年代は判然としないが、明治30年頃、上氏屋より竹店(田村雄鶴氏)の所有となり、郵便局に改造して、局長をしている。当時の官公庁の建物の多くがそうであったようにこの建物も寄棟造である。昭和40年まで郵便局舎であった。

ゲストハウス eleven village 吹屋

ゲストハウス eleven village 吹屋

ゲストハウス eleven village 吹屋

旅行者の宿泊、地域の方の憩いの場、移住の拠点などとして利用いただける場所。

吹屋の町並み

吹屋の町並み

吹屋の町並み

吹屋の町並の由来ー標高五百米の山嶺に、塗込造りベンガラ格子の堂々たる町家が建ち並んでいるのは、江戸時代から明治にかけて中国筋第一の鉱山町に加えて江戸時代末期からベンガラという特産品の生産が重なり、当時の鉱業地として大いに繁昌した面影である。

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