妙本寺

妙本寺本堂

妙本寺本堂

備中野山郷の地頭として関東から赴任して来た伊達弾正朝義公が、鎌倉時代の弘安4(1281)年に日蓮上人の弟子の日像上人を招いて開基と定め創立した。その後、正和(1312~1317)の頃京都から大覚大僧正が来て、日蓮宗の西国の拠点としたため”西身延”とも呼ばれた。

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妙本寺本堂

妙本寺本堂

妙本寺本堂

骨格は、鎌倉時代建造当初のものと推定されている。南北朝時代から戦国時代にかけて無住期間があり、天正11(1583)年に大改修され、その後も幕末に改修、平成3(1991)年に解体修理されている。

妙本寺番神堂

妙本寺番神堂

妙本寺番神堂

室町時代後期の明応6(1497)年、京都吉田神社の神官で神道長の卜部兼俱が、京都の工匠に命じて建立、寄進したものとの伝承がある。華麗な極彩色の彫刻が施され、桃山時代の特色を持つ優れた建造物である。

名称  具足山 妙本寺(ぐそくさん みょうほんじ)
所在地  〒716-1551 吉備中央町北1501
TEL  0866-55-5012
宗派 日蓮宗
建立 建治元(1275)年、伊達弾正朝義
開基 弘安4(1281)年、日像上人
概要  西身延ともいわれる。

寺伝によれば日蓮上人晩年の弘安4(1281)年の開山。

当寺では始祖を日像上人、第二祖を大覚大僧正としている。

建立は「伊達弾正朝義」で、建治元(1275)年であるという。

妙本寺は日蓮宗西国の拠点となり、さらに「大覚大僧正」の来寺によって、同宗の
教線はここから西国に延びた。

番神堂は国指定重要文化財である。

本堂の現外観は室町末期とみられるが主部は鎌倉様式を残した県指定文化財であり、
境内出土の備前焼壺は各時代の焼を表した三十七個のものが県指定となっている。

吉備中央町教育委員会(現地案内板)

文化財  国指定重要文化財 妙本寺番神堂 昭和2年4月25日指定、

岡山県指定重要文化財 妙本寺本堂 昭和31年4月1日指定、

岡山県指定重要文化財 妙本寺出土備前焼壺・大甕37個 附:瀬戸褐釉印花文瓶子
平成10年3月24日指定、

吉備中央町指定重要文化財 五輪の塔群 伊達氏(のちの野山氏)一族の墓石群

自然 具足山(ぐそくさん)郷土自然保護地域、

この地域は、郷土のすぐれた自然を保護するため、岡山県自然保護条例に基づき指定された地域です。

1.位置ー加賀郡吉備中央町北、

2.面積ー2.53ha(特別保護地域:0.5ha)、

3.指定年月日ー昭和52(1977)年3月31日(指定番号 岡山県告示第254号)、

4.特徴

吉備高原の中央に位置し、古刹具足山妙本寺を中心とするこの地域は、ゆるやかな起伏をなす丘に
農地が開け、樹林と歴史的遺産との調和がとれた風土景観を示しています。

地域の中心部には、モミの巨木をまじえる自然度の高い樹林が形成されており、高木層にはモミの
他、スギ、ヒノキ、アカマツ、ウラジロガシ、下層にはアオキ、シロダモ、サカキ、シキミなどが
生育し、人為の影響を受けてはいるものの、暖温帯樹林の標徴種を豊富に有し、この地域の原植生
のひとつであるモミーシキミ群落として分類される貴重な樹林です。

また、かって日蓮宗の西国布教の中心地として栄えた妙本寺は、国指定重要文化財の番神堂を
はじめ、本堂や客殿など大寺院にふさわしい伽藍や境内の古木などから、往時のおもかげを
しのぶことができます。(現地案内板)

交通  JR伯備線豪渓駅より車約30分、または大和方面行きバス30分、妙本寺下車徒歩約5分、

岡山自動車道賀陽ICより車約10分

駐車場  普通車50台、バス5台

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