steam-locomotive-d51838
蒸気機関車D51838号の経歴
この蒸気機関車は、昭和18年に神戸の国鉄鷹取工場で製作され以来、山陽本線及び伯備線で旅客貨物の輸送に日夜全力を尽くしてきました。
なかでも新見機関区での活躍中は、デコイチの愛称で多くのファンに親しまれ、当市布原地内におけるD51蒸気機関車三重連結の疾走は全国的にも有名になりました。
また、この蒸気機関車は、昭和46年4月島根県三瓶山で開かれた全国植樹祭のとき伯備線で、お召列車をけん引し、次いで翌47年には岡山交通博にも展示されるなど数々の功績をのこしております。
しかし、時勢のおもむくところ、機関車のヂーゼル化、電化によって昭和49年2月、その役目を終えましたが、この30年間の走行キロ数は実に199万キロにも及びその距離は地球を50周または、地球と月の間を2往復したことになります。
新見市は、この由緒ある機関車を保存して一般に公開し、ひろく教育資料にするため国鉄に依頼しましたところ昭和49年6月16日無償貸与を受けましたのでここに展示する次第であります。
おいたち
製造年月日 昭和18年4月10日
廃車年月日 昭和49年2月19日
製作所名 国鉄鷹取工場(神戸市)
配属機関区
昭和20年6月29日 岡山機関区戦災により履歴簿焼失のため前歴不明(当時岡山機関区)
昭和21年2月14日 糸崎機関区
昭和29年10月20日 岡山機関区
昭和30年7月14日 新見機関区
昭和48年6月2日 浜田機関区
運転線区
山陽本線・伯備線・山陽本線
運転キロ数 使用開始後 1993,989.8km
<主な構造>
最大長さ 19.730m
最大幅 2.936m
最大高さ 3.980m
積車 空車
全重量 125.1t 88.8t
機関車 77.7t 69.4t
炭水車 47.4t 19.4t (現地案内板)
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