inujima-ruin-of-chimney

犬島の煙突ーキャンプ場よりー

犬島の煙突ーキャンプ場よりー

二つの造形
犬島は、なんとも不思議な風景が展開される島です。一つは、未来に生きるMOAI 計画(学生による環境造形の現地制作)による浜辺の造形。(参加大学ー倉敷芸術科学大学・愛知県立芸術大学・京都市立芸術大学・大阪芸術大学)。
もう一つは、明治末から大正にかけて操業された銅の精錬所の跡地に残る、煙突をはじめとする諸施設の残骸。

最近では、このような残骸を残したまま操業を中止することは許されないでしょうが、当時はどうだったのでしょうか?
犬島の人たちは、どのような気持ちで、この残骸を見守ってこられたのでしょうか?

長い年月を経た今、この残骸が結果として芸術的な価値を生み出しました。
1984年に放送されたテレビドラマ「さよなら西部警察」や映画「鉄人28号」のロケ地として使用されたり、精錬所跡を使った演劇祭が開かれたりしてきました。

また、香川県直島町で「ベネッセアート直島」を展開する「ベネッセコーポレーション」(岡山市)が精錬所跡地を使ったアートによる産業遺跡の再生を行ないました。

また、ベネッセコーポレーションのプロジェクトとは別ですが、島の持つ独特な時間軸を利用したゆったりとしたアートイベント島展「犬島時間」が毎年7月末~8月初めに開催されます。

Sponsored Link