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唐子踊ー牛窓疫神社ー

唐子踊ー牛窓疫神社ー

岡山県指定無形民俗文化財 唐子踊(からこおどり) 昭和35年8月23日指定
唐子踊は、この神社(スサノオ神社、通称 疫(やく)神社)の境内においての秋祭り(十月第四日曜日)に神事として奉納される稚児舞で、異国風の鮮やかな色彩の衣装を着けた男児二名が囃子方の小太鼓、横笛と歌(意味はわからない)に合わせて踊るもので衣装、歌、踊りの動作も独特なものである。
移動は、祭り当日繰り出されるだんじりに乗る場合もあるが、保存会員の肩車で道中足を地面につけないのが習わしである。
踊り子は、紺浦に住んでいる六~七歳のどもの中から選ばれ、十~十二歳位になると交替する。交替の年には今まで踊っていた子が紋付羽織に袴の衣装で新しく選ばれた二人の前に立って共に踊る。これを「先踊(さきおど)り」と呼ぶが、交替の年にしか見ることが出来ない光景である。
踊りについて地元の言い伝えでは、神功皇后に由来するように伝えられてきた。
しかし、神功皇后は伝説上の人物であり、後の神功皇后にまつわる話として伝えられてきたものと考えられる。
このほか諸説があるが、踊りの衣装、歌、踊りの動作などに李朝時代の朝鮮の面影がみられ、それに相当する時代、即ち、江戸時代の1607年(慶長12年)から1811年(文化8年)まで200年あまりの間に徳川将軍の襲職慶賀(しゅうしょくけいが)などのため前後12回にわたり朝鮮から訪れた使節団が、江戸往復の途中牛窓へ17回も寄港しておりその一行が伝えたのではと言う説、そのほか中国と関係があるという説や、地元創作説もある。しかし、残念ながらそれらを裏付ける資料は見当たらない。
     平成11年10月 瀬戸内市教育委員会(現地案内板)
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