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東門跡ー鬼城山ー

東門跡ー鬼城山ー

鬼ノ城には、東、西、南、北門の四つの城門があります。
東門跡は平成6年度に、鬼ノ城で最初に発掘調査された城門跡で、その後の城門の調査に多くの手がかりを与えてくれました。
城門は掘立柱式で、柱は四本確認されていますが、他の城門の構造からみると六本柱であった可能性が考えられます。
扉の取付く本柱は、大きな石の一部を弧状に加工していることから直径60cmの、丸柱であったことが判ります。
間口3.3m、奥行き2.7m、扉間口は2.4mあります。通路部の壁面は板壁であったと考えられます。
門を入ると両側には扇状に開く石垣があり、正面には大きな自然の岩が入城をはばむかのように横たわっています。
城門の両側の土塁には、約3m間隔で計5本の柱穴が確認されました。城門の防備を意図した柵かと考えられます。
東門の本柱は丸柱ですが、他の3つの城門は角柱であり、また、角楼の石垣の間に立つ柱も角柱です。
この丸柱と角柱の違いが何を意味するのかは不明ですが興味ある課題といえましょう。総社市教育委員会(現地案内板)
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