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古くは山のふもとにあったといわれるお堂である。享保19年(1734)の再建棟札が現存する。
上寺山の他の建物にくらべて簡素な印象を受けるお堂である。
薬師如来を祀るため、正面の扁額には「医王窟」とある。
古くから眼病など病気平癒の信仰をあつめ江戸時代には朝観音、夕薬師と言われるほど信仰された。
お堂の裏側には収蔵庫があり。薬師如来像(国重文) 聖観音立像(国重文) 十一面観音立像(県重文)等が収蔵されている。
薬師如来の御真言
「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」(現地案内版)
国指定重要文化財 木造 薬師如来坐像 明治34年8月13日指定
国指定重要文化財 木造 聖観音立像(しょうかんのんりゅうぞう) 大正6年8月13日指定
県指定重要文化財 木造 十一面観音立像 昭和54年3月27日指定
本尊薬師如来を中央にして、向かって右に聖観音菩薩、左に十一面観音菩薩が並び立つ、薬師如来坐像は平安時代前期の一木造り。
洗練された作域を示し、中国地方を代表する仏像のひとつとされる。
聖観音立像は薬師如来とほぼ同時期の平安時代前期、十一面観音立像はやや下って平安時代後期の作である。
瀬戸内市教育委員会(現地案内版)
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