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境内ー本山寺ー

境内ー本山寺ー

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本山寺の境内について
古くから、本堂を中心に、東西13丁余り、南北廿五丁余りの広大な地域を境内といい、その周囲に廿一本の杭を打って、目印にしていたことが、作陽誌(元禄年間に津山藩で編集した書物)にあり、明治初年まで続きました。

所が維新後、明治9年(1876)になって、政府は「上地を命ず」といって、境内地の大部分に当る百廿六町六反余りの山林・田畑を没収しました。

更に第二次大戦後の農地改革で、六町三反ほどの田畑を失いましたので、昔とは比較にならないほど、狭いものになっております。

けれども私共は、此の千古の霊場を、末長く護持・活用するために、数多い堂塔の修理と、残された山林の育成に、着々努力しております。

凡そ山寺にとって、山は単なる財産ではなく、山林がすなわち道場であり、うっそうと茂った広い静かな山中に、古い諸堂が点在してこそ、山寺らしいといえましょう。

ご参詣の皆様は、このことをよくよくご理解の上、由緒ある当寺の境内を、山林も建物も含めて常に愛護・尊重していただきますようお願い致します。(現地案内板)