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備前焼の御手洗ー宗忠神社ー

備前焼の御手洗ー宗忠神社ー

由来
この大きな蛤形の手水鉢は明治18(1885)年に宗忠神社が建立されたとき、当時88歳であった備前焼の陶工・木村清右衛門氏が長年の信仰の証として自ら作り献備されたものです。

木村清右衛門氏は、若いとき伯父とともに大阪で観相家に観てもらったところ、伯父は53歳、清衛門氏は50歳の寿命であるといわれました。伯父は言われた通り53歳で亡くなったため、清右衛門氏はやけになり、その上不運が続いて苦しんでいたとき、御祭神の宗忠様とご縁をいただきました。

「限りをつけないように」と諭された清右衛門氏はその教えを守り続け寿命といわれた歳を乗り越えました。

さらには作陶の上で行き詰ったとき、「何事も物に飽くな」との諭しを思い起こしそれまでの迷いを打ち祓うべく祈りをこめ立ち上がったと伝えられています。

そして、家業に励んだ清右衛門氏は、当代随一の備前陶工と称えられるようになりました。(現地案内板)
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