岡山城 塩蔵
岡山城 天守閣の西脇にある塩蔵は、その名の通り1階は塩などを貯蔵する倉庫として使用していた。現在の天守閣の入り口は、正面になっているが、第二次世界大戦による焼失前の天守閣では、この部分は石垣となっており、塩蔵の南側入口を入った所に直接塩蔵の2階に上がる階段があり、この塩蔵2階から漆喰塗りの丈夫な両開きの土戸を介して天守閣の1階へ通じていた。塩蔵1階の塩などの貯蔵倉庫には西側の入り口から出し入れをしていた様子である。(参考資料:巌津政右衛門著 岡山城 その歴史と物語 日本文教出版株式会社発行)
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また、この塩蔵の後ろ側(旭川に面した側)の石垣は、背後の高石垣がせり出してきたため、補強の目的で元禄年間(1688年~1703年)に築かれた。丁寧に面を整えた割石を横積みにして、最上段の石材は隅を丸く加工しているのが特徴である。