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水子地蔵像ー蓮昌寺ー

水子地蔵像ー蓮昌寺ー

母胎の内にあって、母の愛を信じながら、安心して育っていた胎児が、突如として母の肉体から裂かれ、その生命を奪われる時の驚きと悲しみは何に例えられよう。

中絶、流産を問わず、母の名を呼べずして去って行った、可愛そうな小さな生命が、幾十万、幾百万とあることか。たとえそれが、優勢保護の美名のもとに行われた行為であったにせよ、一家一族の暗雲となっておおいかぶさるに違いない。

闇から闇へ葬られた小さな生命のあったことを重荷として生きていく女性たちの如何に多いことか。
生命敬視の風潮の中で、目に見えぬ、ものいわぬ幼い霊に心を寄せる、

そのことは、同時に、外界の平和の礎となるべき美しい心であるに違いない。
この像は、日泉の発起により、その幼な友達中川昌保(京都在住)を発起人代表として、呼びかけが行われ、500人を超える善意の浄財によって、昭和56年春造立された。(現地案内板)
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