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寒風古窯跡群ーさぶかぜ陶芸の里

寒風古窯跡群ーさぶかぜ陶芸の里

国指定史跡 寒風古窯跡群 昭和61年2月5日指定
寒風古窯跡群は、瀬戸内市・備前市にまたがり、約150基からなる山陽地方最大の須恵器(すえき)窯跡群である邑久古窯跡群(おくこようせきぐん)の南端部に位置します。
昭和初期から時実黙水(和一)氏による地道な踏査と資料との採集、成果の報告が行われ邑久古窯跡群研究の基礎を築きました。
寒風古窯跡群の中心は、南や西に面した低丘陵斜面の四か所に計五基の窯跡、南面した斜面に一基の古墳と寒風池南東の丘陵上の工房跡と考え られる建物跡からなります。
また、周辺部には他の散布地があることからさらに窯跡が増える可能性があります。
窯跡群で焼かれた須恵器は、飛鳥時代を中心(七世紀~八世紀初頭)の約百年間にわたり杯(つき)・高杯(たかつき)・提瓶(さげべ)・平瓶(ひらか)・長頸壷(ちょうけいこ)・甕(かめ)・鉢など以外に、特殊なものとして焼き物製棺である陶棺、寺の屋根に飾られる鴟尾(しび)、役所などで使用する硯(すずり)があり、政治的・文化的色合いの濃い品々が生産されており、単なる地方の窯ではなく官に関わる窯であることを示しています。
                         瀬戸内市教育委員会(現地案内板)
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