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金堂跡ー賞田廃寺ー

金堂跡ー賞田廃寺ー

金堂は本尊を安置する寺の中心となる建物です。賞田廃寺には7世紀後半に建てられました。東西5間南北4間で2.4mの間隔に柱を立てていたことがわかりました。
現存する礎石は花崗岩製で、直径50cm高さ3cmの円形柱座(はしらざ)をつくり、中央にほぞ孔(あな)を設けています。

基壇は、黄色や黒色の土をたがいちがいに堅くつき固めて、東西15.5m、南北12.6m、高さ1.5mの大きさに造られました。13世紀になって外周を掘り下げられたため基壇外装(きだんがいそう)は残っていませんでした。

周囲から大量の瓦が出土しましたが、大半が7世紀後半の瓦で、金堂は14世紀前半に火災にあって焼失するまでの約700年間、修理を受けながら古来の姿をとどめていたと思われます。

整備にあたって、現地に残る礎石を実物展示し、もと賞田廃寺で使われていた礎石を脇田山安養寺(わいたさんあんようじ)や高島小学校から提供頂いて復元した南辺に置き、不足分はあらたに複製補充しています。
   平成22年3月 岡山市教育委員会(現地案内板)
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