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中世本堂跡ー賞田廃寺ー

中世本堂跡ー賞田廃寺ー

建物は柱の配置から5間x5間の規模が復元できます。
柱と柱の中心間隔は1.8mです。建物中央奥では間隔を3mと広くとっていて、ここに本尊を安置していたと考えられます。

礎石は大きいもので長さ1.5mをこえ、柱座を削りだしています。
1段低くけずり落とした所は、ほかと比べてノミ跡が多く、奈良時代の礎石をこの建物に転用した時の再加工と考えられます。

礎石は大きいもので長さ1.5mをこえ、柱座(はしらざ)を削りだしています。
1段低く削り落とした所は、ほかと比べてノミ跡が粗く、奈良時代の礎石をこの建物に転用した時の再加工と考えられます。

建物跡の北辺と西辺には幅1.5m深さ30cmの雨落ち溝が残っていて、15世紀の瓦がたくさん埋まっていました。文明8(1476)年と銘文のある瓦も、この溝から出土しました。

文明8年は建立の年代と考えられ、これによって中世まで寺が存続していたことがわかります。

整備にあたって、発掘調査で出土した遊離礎石を北側隅に置き直しました。

   平成22年3月 岡山市教育委員会(現地案内板)
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