東林山 真如院(とうりんざん しんにょいん)
当真如院は、東林山明仙童寺真如院と称し、明仙童寺という数院を擁する天台宗の寺院の塔頭であった。明仙童寺は、吉備津五摂社の第一にあげられる新宮社の別当寺で、文献などから、室町初期に最も隆盛であったと推定され、吉備津宮の社僧寺の中でも有力な寺院であったと思われる。その後、衰退や江戸前期の神仏分離運動などを経て多くの寺院が廃寺となり、現在は当真如院のみが残っている。
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名称 | 東林山 明仙童寺 真如院 |
所在地 | 〒701-0161 岡山市北区川入1298 |
TEL | 086-293-2632 |
開山 | 慈覚大師 和銅年間(708年~714年) |
本尊 | 阿弥陀如来(鎌倉時代中期) |
文化財 | 阿弥陀如来立像 岡山県指定重要文化財(彫刻) 昭和34年3月27日指定
本尊は像高六十五センチメートルの桧の寄木造りで、上品下生の来迎印を結んだ阿弥陀如来立像。立像は、鎌倉時代の宝治2年(1248年)仏師広慶によって造られた。 鎌倉中期の阿弥陀像(快慶風)の堅実な作品であり、仏頭内部に墨書銘のあることが判明している。 これによって賀陽一族や、奈良東大寺再建の大勧進であった、重源の影響と思われる阿弥陀仏号を名のる人物が関与していたことがわかり、この地方の地域史を考えるうえからも貴重な資料となっている。 |
特記事項 | 備中吉備津宮の神主・賀陽氏の菩提寺と考えられている。 |
交通 | JR吉備線吉備津駅より徒歩約20分、
山陽自動車道岡山ICまたは岡山自動車道岡山総社ICより車約20分 |
駐車場 | 無し |
岡山市教育委員会作成現地案内板を参考