拝殿と神座

社殿は無く、備前焼の牛が10万~20万個積まれた神座の上に、高さ40cm程の石像の牛がご神体として載っているという神社。願いをかなえたい人は、この神座の備前焼の牛を一体持ち帰り、願いがかなうと、持ち帰った牛にさらに一体を添えて返すという習慣となっている。

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参道と鳥居
大仙社
案内図
名称 野上牛頭天王宮 田倉牛神社
所在地 備前市吉永町福満994-1
TEL 0869-84-2513 備前市吉永総合支所産業建設課
概要 田倉牛神社は、古代易道思想と共に疫除神として渡来したと伝えられている
「牛頭天王」を祭神として、流行病や天変地異の災害から氏子をお守り頂こうとして
勧請されたものであり、この年代は江戸時代の初期と考えられる。現在のごとくご発効に至ったのは、往時岡山藩が農業振興策の一つとして農家に牛を
飼うことを奨励し各村に一祠あて祠らせたものが、その一因であるといわれている。

ご神体は石で彫刻された牛で、周りには信仰によって献ぜられた備前焼の牛馬像が無数
に積まれ、その数は十万・二十万ともいわれて、それが神座となっている。

拝殿はなく牛の守護神として且つ又農耕の神として多くの信仰を集め、今でも飼牛の
病気平癒を祈願する人も多いが、昭和の初期からは、しだいに一般的な五穀豊穣、
家内安全、結婚、就職、入試、交通安全、商売繁盛などと時代の流れとともに祈願の
対象が変化している。

毎年正月・五月・九月の五日が大祭であるが、これ以外の月の五日にもたくさんの
参拝者がある。

特に正月五日は初詣ということで近郊からの参拝者で境内が埋めつくされる。

神座を主体とする聖域の立木はもちろん一草といえども切ることを禁じられ、犯した
ものは必ず神罰を受けると言われる程霊験あらたかな神である。

お詣りするひとは、備前焼の小牛を献ずる風習があり、又既に祈願者が献じた牛像
一体を借りて帰り大願成就のあかつきには、借りた牛像のお返しには、もう一つ
の牛像を添えて倍返しのお礼詣りをする習わしがある。

敷地面積6,614平方メートル。

記 昭和61年9月(現地案内板より)

ご利益 酪農、畜産業、五穀豊穣、家内安全商売繁盛、他
行事 大祭ー正月5日、5月5日、9月5日、

他に毎月の5日にも多くの参拝者がある。

特色 珍しい民間信仰の場として民俗学徒の見学も多い
交通 JR山陽本線吉永駅より車で約5分、

山陽自動車道備前ICより車で約15分

駐車場 有り

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参道
ご神体
大仙社

ご神体は石で彫刻された牛。信仰で献じられた牛馬像が神座となっている。

牛神会館
備前焼の牛
末社

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桃太郎

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