枯山水庭園
表書院
枯山水庭園

野崎家旧宅は、日本の塩田王と呼ばれた野崎武左衛門が江戸後期の天保から嘉永に築いた、雄大な規模を有する上層民家。本瓦葺の主屋群、土蔵、庭園が創建当時のままに保存されている。約3,000坪の敷地には、42mの奥行きがあり独特な平面の主屋、意匠の優れた表書院、土蔵群、茶室、水琴窟がある。

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御成門からの玄関
土蔵群
水琴窟のある手水場
名称 国指定重要文化財 建造物 旧野崎家住宅 12棟 平成18年12月19日指定
所在地 〒711-0913 倉敷市児島味野1-11-19
TEL 086-472-2001
特色 庭園ー枯山水式庭園。

この邸宅を建てたのは「塩田王」として名高い野崎武左衛門(1789-1864)で、屋号を
多田屋と言う。

もともと裕福な家だったが、父貞右衛門のとき、塩浜に手を出して失敗、家財を失ったため、
武左衛門は貧苦のなかで育った。

彼はその頃、児島郡で繁盛していた機織りに目をつけ、足袋の製造及び行商を開始し、その
販路を九州から大坂まで広げたが、やがて足袋製造業の限界を見極め親戚筋にあたる
播磨屋喜太郎・中島富次郎らの協力を得て、塩田開発に着手した。

まず最初に手がけたのが味野村・赤碕村の沖に築いた野崎浜48町8反歩の塩田で、
文政10(1827)年から(1829)年にかけて完成した。

野崎の姓はこの塩浜の名からとったものである。

児島駅付近はその跡地で、その東側の児島味野町は、製塩に使用した石炭殻・コークスかすの
アスを捨てて埋め立てた所である。

武左衛門は、その後、日比村・向日比村(現玉野市)沖に亀浜を開き、さらに山田村・
胸上村(現玉野市)沖一帯に73町9反余の野崎浜を開いた。

現在はその一角でイオン交換樹脂膜法による電気製品の内海塩業の山田工場が操業を続けている。

武左衛門は塩浜だけでなく、耕地の開発も行っており、福田新田は、現在、水島臨海工業地帯の
一部や背後地となっている。

塩浜は142町歩、田畑200町歩を有する備前きっての大地主となった武左衛門は、塩田と
新田開発の功労によって大庄屋格となった。

       新版「岡山県の歴史散歩」より、

建築年代、

主屋ー天和4(1833)年、玄関棟・表書院ー嘉永5(1852)年、
土蔵群ー江戸末期~明治中期に順次建築、

体験 塩づくり体験(要予約)
料金 (個人)大人500円 小・中学生300円、高校生以下は、土・日・祝日は無料、

(団体)30名以上2割引

開館時間 9:00~16:30
定休日 毎週月曜日(祝日の時は翌日)、12月25日~1月1日
交通 JR瀬戸大橋線児島駅より徒歩約25分、または小川経由倉敷駅行きバス5分、
大正橋下車徒歩約5分、瀬戸中央自動車道児島ICより車で約10分
駐車場 普通車36台、バス5台
漬物納屋
氷で冷やす冷蔵庫
台所
表書院上の間
臨池亭
台所

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日本遺産 倉敷 児島下津井・玉島地区

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桃太郎

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桃太郎

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