吉備津神社 御釜殿ー国指定重要文化財ー

御釜殿ー吉備津神社ー

吉備津神社の御釜殿は、江戸時代初期の慶長17年(1612)に安原備中守知種によって再建されたもので、窯のなる音で吉凶を占う鳴釜神事は、上田秋成の雨月物語「吉備津の釜」などにも紹介され神秘な神事として天下に有名である。国指定重要文化財 昭和55年1月26日指定。

御釜殿鳴動神事の由来

社伝によれば御祭神に退治せられた鬼「温羅」を祀る処と伝えられる。

縁起によると、或る夜吉備津彦命の御夢に温羅の霊が現れて「吾が妻、阿曾郷の祝の娘阿曾媛をしてミコトの釜殿の神饌を炊かしめよ、若し世の中に事あらば釜の前に参り給はば、幸あれば裕かに鳴り、禍あれば荒らかに鳴らふ ミコトは世を捨てて後は、霊神と現はれ給へ吾が一の使者となりて四民に賞罰を加へむ」と告げた。

これ神秘な釜鳴神事のおこりである。今日も「鳴釜の神事」が行なわれており鳴動の音の大小長短により吉凶禍福を卜するのである。
江戸時代の林道春の「本朝神社考」や上田秋成の雨月物語「吉備津の釜」などに紹介され神秘な神事として天下に有名である。

うすなへる神のひびきに鳴る釜の
音のさやけき 宮ところかな      重胤

御釜殿祈祷一件につき参千円也
神火授与
吾がくにでは古来より火は神秘なものとして神聖視されて来ました。

当御釜殿の火は古くから消えることなく伝わる神火で各家庭の火を清めると禍を祓い福を招くと伝えられ今日でも特に火を取り扱われる人々が火縄にてお持帰りになって居ります。

(現地案内板より)温羅祀り処 吉備津彦神社御釜殿

御釜殿-2-吉備津神社

御釜殿-3-吉備津神社

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