安住院多宝塔

元禄年間(1688~1703)に時の藩主池田綱政が後楽園の借景として建立に着手し、次の藩主池田継政の代の寛延4(1751)年完成したと伝わる塔で、地元では”瓶井(みかい)の塔”とか”みかえりの塔”などと呼ばれ、親しまれている。

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安住院多宝塔
名称 岡山県指定重要文化財 建造物 安住院多宝塔 昭和31年4月1日指定
所在地 岡山市国富
TEL 086-272-2320
概要 この塔は岡山平野を一望に収める瓶井山の中腹に建立された二層の塔婆で、宝形造の本瓦葺
になり、総高20メートルを測る。

下層は、方三間(約5.6メートル)の柱間で円柱を用い、組物が和様の二手先で尾垂木を出
して、支輪と軒天井をかけている。

四面の各中央部の蟇股の彫刻は、各方位に即した四神を配置している。

四周の腰には擬宝珠勾欄を設けた縁をめぐらせ、各面の入口は桟唐戸を入れ、両脇を
連子窓にし、東・北・西の三方に石階段を設けている。

内部は四天柱に囲まれた内陣に須弥壇を設け、大日如来の木像を安置している。

上層は、十二本の円柱で円形の塔身を造り、円縁に組高欄をめぐらせ、下層の屋根との
接続部には漆喰塗の亀腹を伴っている。

軒は二重扇垂木を施し、組物は平が三手先、隅が四手先であり深い軒の出を支えている。

この多宝塔は元禄年間(1688~1703)に時の藩主池田綱政が後楽園の借景として建立に
着手したと伝えられ「みかえりの塔」として今日まで親しまれている。

平成元年6月 設置 岡山烏城ライオンズクラブ 監集 岡山市教育委員会(現地案内板)

交通 JR岡山駅より岡電バス高屋行20分、国富下車徒歩約15分、

山陽自動車道岡山ICより車で約25分、徒歩約5分

駐車場 普通車30台

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