百間川河口水門
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百間川河水門は、岡山城下を旭川の洪水から守ると共に新田開発の灌漑用水としても利用する為に造られた放水路(百間川)河口に設けられた設備で、ゲート操作により満潮・高潮時には閉鎖して児島湾からの海水の流入を防ぎ、干潮時・洪水時には開放して百間川の流水を円滑に流下させる役割を果たす。
昭和年間に改築した昭和水門は、計画流量の6割程度しか排水能力が無い為、平成に入って新しいタイプの水門「ライジングセクターゲート」を増築しその排水能力を増加させた。
昭和9年室戸台風で岡山市街中心に大洪水発生の為、百間川流入計画高水流量を1,000㎥/Sから1,200㎥/Sに変更。昭和38年から河口水門改修を行い、5年の歳月と14億円余りを投じて、昭和43年に竣工した。
旭川水系はん濫域への資産集中等を考慮、平成4年に百閒川流入計画高流量を2,000㎥/Sに修正。水門の流下能力向上を目指し平成13年から水門を増築を開始、13年の歳月と130億円余を投じ平成27年に竣工。
名称 | 百間川河口水門 |
所在地 | 〒702-8001 岡山市中区沖元 |
TEL | 086-223-5101 国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所 |
交通 | 岡山ブルーライン君津ICより約15分 |
駐車場 | ー |
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岡山藩士津田永忠は、操山南に広がる浅瀬で新田開発に併せて旭川放水路、百間川を築造、河口には洪水調節や潮止め対策としての水門を整備、その水門は築造後から現水門が出来る昭和43年まで機能してきた。
百間川は岡山城下の防災だけでなく、基幹的な排水施設として新田開発にも大きな役割を果たした。この歴史的功績から、平成27年に日本土木学会選奨土木遺産に、令和元年には世界かんがい施設遺産に登録されている。