金蔵山古墳第6次調査トレンチ10~12

金蔵山古墳第6次調査トレンチ10

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2019年度に行われた金蔵山古墳第6次発掘調査では、前方部の分頂部をその主軸にほぼ沿った4ヶ所のトレンチ(トレンチ10~13)で調査をしている。

上の写真は最も円墳側のトレンチ10を円墳方向に向かって撮影したもので、現地で受け取った説明資料によれば、前方部の鞍部に溝状のくぼみがあり、後につくられた城郭の堀切遺構が検出されたと記載されている。

金蔵山古墳第6次調査トレンチ10~12

上の写真は、円墳側から方墳前部に向かって撮影したもので、最も手前はトレンチ10、奥に見える二ヶ所のブルーシートは、手前からトレンチ11、トレンチ12。

現地で受領した説明資料によれば、
トレンチ11ートレンチ10と同様に後に造られた城郭の堀切の痕跡と共にその下方では最大で40cm大の主として花崗岩の割石が集中する形で確認され、遺構の性格から葺石の埋没した状態、または古墳の内部構造に関係する遺構の可能性があると分析している。

トレンチ12ー前方部の墳頂部に位置する壇状の高まりが古墳本体に伴うものか、古墳よりも後の時代の造成によるものかを判断するために調査。
墳頂部を掘り下げると円礫や割石を使用した遺構が見つかり、古墳時代のものと判断できると記載されている。
前方部の墳頂部に顕著な高まりをもち、それを調査した大型古墳の例はほとんどなく、この金蔵古墳での調査はこの様な構造物の意味を考える上で重要な手がかりとなり今後の調査で明らかにしていきたいとの事。

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金蔵山古墳墳丘と調査区の位置図(現地受領説明資料)

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桃太郎

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