吉備高原ー弥高山よりー

吉備高原ー弥高山よりー

岡山県では、活断層が少なく地震が少ないと言われて久しいが、作家の高嶋哲夫氏が首都直下型地震を描く小説「首都崩壊」(幻冬社文庫・2014年)で吉備高原が首都移転先に選ばれることを描き、それを裏付ける根拠として最近、吉備高原安定陸塊説(地質的に安定な大地)が大きく取り上げられ、注目を集めている。

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吉備高原安定陸塊説(地質学的に安定な大地)とは
吉備高原は,近年の研究によって古第三紀から現在に至るまで地質学的に安定であったことが分かってきた。少なくとも3,400万年以上の間,吉備高原全体は地殻変動による水平及び垂直方向の大きな変位変形を受けていない。

また,東北大学の教授たちが行った地震波を使って地球の内部構造を3次元的に解析する「地震波トモグラフィー」と呼ばれる方法での調査結果から,吉備高原域は深さ20kmまで固い岩盤で作られていることが判明し他の地域よりも地盤が安定している可能性が高いことが分かった。

ー参考資料:NPO法人地球年代学ネットワーク・地球史研究所発行の案内チラシ 吉井川流域の大地(ジオ)の成り立ち

地球史研究所

地球史研究所

地球史研究所

赤磐市周匝の高校跡地に国内外の地質学研究者らでつくるNPO法人によって整備された民間研究機関で地球科学の研究・教育・普及・展示活動拠点。吉備高原安定陸塊説の根拠の一つ、吉井川流域の吉備層群周匝層を核とした瀬戸内地方初のジオパークを目指している。

吉備高原都市

吉備高原都市

吉備高原都市

岡山県の中央部に位置する高原地帯に県が中心となって建設中の近未来の計画都市。自然環境や風俗・伝統・文化を生かしながら教育や福祉・文化・地域産業など豊かな福祉社会の実現を目指している。吉備高原安定陸塊説を根拠に首都移転候補地として話題に!

岡山県の地形

岡山県の地形は、北から南に向かって、中国脊梁山地、津山盆地、吉備高原、瀬戸内丘陵とそれを取り囲む沖積平野と干拓・造成地からなっている。
中国脊梁山地から流れ出る河川は、高梁川、旭川、吉井川の三大河川となって吉備高原に深い谷を刻み込んで流下、瀬戸内丘陵の周りに沖積平野をつくりながら吉備の穴海を呼ばれる瀬戸内海を浅い海にかえ、中世末以降に干拓や埋め立てによって創出される広大な岡山平野の基をつくっていった。

この中で吉備高原は、兵庫県西部から広島県中部にかけて広がる起伏の小さな標高300m~ 600mの台地状の地形をした隆起準平原でその中心は岡山県にあって県中央部の広い範囲を占めている。

参考資料

1.岡山県の地震情報=揺れる日本列島(Earth Quake Researchにより公開されている1990年以降の日本列島各地の地震統計サイト)

2.日本の活断層地図=産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門