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秦廃寺

秦廃寺

岡山県指定重要文化財 秦廃寺(秦原廃寺) 昭和34年3月27日指定
古代、日本に伝来された仏教は、聖徳太子の出現によりその興隆期を迎え、大化の改新を経て、聖武期にその最盛期を迎えた奈良仏教へと発展していきます。
この秦廃寺は、現在不動の心礎及び礎石は各一をとどめるにすぎませんが、出土する瓦等から、飛鳥時代に創建された岡山県内最古の寺院跡とされています。
当時の寺域、伽藍配置等については明確ではありませんが、寺域は、東西一町、南北一町又は一町半と想定されます。
また、伽藍配置については、寺域の南限、かって柱根一を出土した付近に南門、その北東の塔心礎の位置するところに塔、その西側に金堂、それらの北側に講堂跡が存在したものと考えられます。
ここから出土する軒丸瓦は、二種類が確認されていて、その一種類が、岡山県内で最古の飛鳥様式の八葉単弁の蓮華文の瓦で、もう一種類は、吉備式と呼ばれるものであります。
      昭和57年3月 総社市教育委員会(現地案内板)
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