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殺生石ー化生寺ー

殺生石ー化生寺ー

上の写真の中央にある彫刻が、唐より帰朝する吉備真備の船で我が国に密航したとされる、九千年を永らえた白面金毛九尾の古狐。
わが国天皇家にさんざん悪事を働いた後、那須野原で三浦介義純、上総介広帝両将の大巻狩で射とめられ石と化すし、毒気を吐いて近ずく者を斃(へい)する。
主上が玄翁和尚を差し向け法力をもって調伏すると石は三つに割れ越後、豊後、美作の三高田に落下したとされる。
美作の高田は、現在の勝山である。玄翁禅師は当地に化生寺を開山する。

現地の説明書きによると、玉垣で囲われた殺生石(玉垣の中に見えている石は、標本として置かれた石で、本物の殺生石は、地下一文六尺の所に埋められているとの事。

それにしても、まるで現実にはありえないと思われる、平安時代末期の出来事を、越後、豊後、美作の全国的規模で、あたかも現実にあったかのように現代にまで伝える、物語の構想力は何処から来るのだろうか?

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