大賀の押被(おしかぶせ)ー大賀デッケンー

大賀の押被

大賀の押被

衝上断層横伏褶曲で形成された押し被せ(デッケン)構造の上部が削剝されて、約2億年前の中生代に堆積した新しい泥岩・砂岩層(中生層)の上に約3億年前の古生代に堆積した古い地層(古生層)が重なって見える、地質学上貴重な地形。

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名称 国指定天然記念物 大賀の押被(おしかぶせ)ー大賀デッケンー 昭和12年6月15日指定
所在地 高梁市川上仁賀
TEL 0866-21-0461 高梁市観光協会
概要 海流や河川流によって運搬された土砂などは、その運搬作用が止むとき堆積し、地層を
形成する。

一般に地層が上下に積み重なるとき、上に重なった地層は下にある地層よりも新しい。

ところがこの大賀地区では中生代の三畳紀(約2億年前)に堆積した新しい地層
(成羽層群)の泥岩・砂岩の上に古生代の石炭紀・二畳紀(約三億年前)に堆積した
古い時代の石灰岩層(秩父古生層)が重なり、新旧の地層が逆転した「押し被せ構造」
となっている。

このめずらしい地質構造は中生代の白亜紀(約一億年前)に起こった大規模な地殻変動
によってできたものである。

このとき地層は横からの大きな力で押されて、上にふくらみ、さらにふくらんだ部分が
倒れこんだり(横臥褶曲)、ずれたり(衝上断層)し、そのあと上部の地層が削られ、
その結果残った部分が現在の姿となっているのである。

現在も、この石灰岩層と泥岩層との境界部は河床に明瞭に見られる。

この露頭は大正12年東京大学の小澤儀明博士によって発見された。

なお、以上の説明とは別に、秩父古生層は隆起して浸食を受けさらに沈降し、その後
この地層の上に成羽層群が堆積したという考えもある。

文部省 岡山県教育委員会 川上町教育委員会(現地案内板より)

交通
駐車場

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