ruins-of-east-pagoda-shoda-haij

東塔跡ー賞田廃寺ー

東塔跡ー賞田廃寺ー

塔は仏舎利を収める建物です。東塔(とうとう)は8世紀中頃に建てられました。

基壇は香川県火山産(さぬき市)の凝灰岩(ぎょうかいがん)を使った、格式の高い壇正積型式(だんじょうづみけいしき)です。一辺は約12.1m四方で、階段が東西二方向につくられています。

現在は基礎部分の延石(のべいし)と地覆石(じふくいし)しか残っていませんでしたが、保存の良好な東階段を使って計算すると、高さは78cmに復元できます。

東塔と西塔では同じ型式の軒瓦(のきがわら)が使用されていますが、瓦の製作時についた傷や製作技法のちがいから、東塔が先に西塔が後から建てられたことがわかりました。

整備では、遺構の上に保護土をおき、基壇を復元しています。上面には花崗岩の礎石を旧位置に新たに配置しました。

   平成22年3月 岡山市教育委員会(現地案内板)
Sponsored Link