瀬戸内市は、県の東南部に位置、吉井川を挟んで西部が岡山市東区に、東部が瀬戸内海に、北部が備前市に隣接する市で、旧牛窓町(=現瀬戸内市牛窓町)・旧邑久町(=現瀬戸内市邑久町)、・旧長船町(=現瀬戸内市長船町)が合併してできた。
市の中央付近を東から西に流下する千町川(せんちょうがわ)のつくる沖積平野である千町平野(大正浪漫を代表する画家、竹久夢二を育てた邑久の主要部)が東西に伸び、北方には、干田川(ほしだがわ)、香登川(かがとがわ)によって造られた沖積平野(日本刀の産地として栄えた備前長船の主要部)が広がっている。
市の中・東部には200m~300mの丘陵が谷を挟んで並び日生諸島の一つ長島(日本初の国立ハンセン病療養所が設けられた島)の浮かぶ瀬戸内海に続いている。
市北東部、備前市との境にある大平山は、日生諸島の眺めが良いことでも知られ、ハイキングコース、野鳥の森などが整備され、中腹には宿泊施設「いこいの村」も作られている。
市の南東部は風待ち・潮待ちの港として古くから繁栄してきた牛窓で、オリーブの木の植えられたなだらかな丘からの多島美の眺めは、まるでエーゲ海を思わせる風景として多くの人々に親しまれている。