天保窯

天保窯

天保窯

室町時代後期から江戸時代初期にかけて、備前焼は大窯で大量生産されてきた。しかし、江戸時代後期になると備前焼の需要が低迷、大窯を使用することが非効率となり、規模を縮小した三基の小窯が造られた。その一つがこの天保窯で昭和15年頃まで使用された。備前焼の古窯で、源姿をとどめているのは、この窯だけである。

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名称  備前市指定文化財 天保窯 昭和46年10月6日指定
所在地  〒705-0001 備前市伊部
TEL  0869-64-2885 備前市観光協会
概要  江戸後期まで、南・北・西の三大窯で大量生産していた備前焼も、藩の保護の減少や
燃料の関係で、大窯の融通窯として、規模を縮小した三基の小窯が造られ、古備前写しの壺、
茶器、花器、角徳利など小形の品が生産された。

天保窯は、そのうちの一つで、天保3(1832)年ごろに築窯され、初め五室であったものが、
補修、改修されながら、昭和15年ごろまで焼き継がれた。

備前焼の古窯で、源姿をとどめているのは、この窯だけである。

構造は、それまでの窖窯(あなかま)形式のものより燃焼効率がよく、大窯の1/4の十数日
で焼きあげられ、経費の節減、品物の回転を早めることのできる備前焼としては画期的
なものだった。

昭和53年に、岡山県備前焼陶友会が中心となり、備前市観光協会の協力によって保護屋根を
設置したが、乾燥し崩壊が進むので、六十年に再び陶友会が中心となり、岡山県郷土文化財団
の助成を受け、窯体を樹脂加工で強化保存工事を行った。

備前市教育委員会(現地案内板)

交通 JR赤穂線伊部駅より徒歩約15分、

山陽自動車道備前ICより車約10分、JR伊部駅前観光駐車場より、徒歩約15分、

山陽自動車道和気ICより車約15分、JR伊部駅前観光駐車場より、徒歩約15分

駐車場  JR伊部駅前観光駐車場

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