岩間山 本山寺

本山寺仁王門

本山寺仁王門

奈良時代に修験道の始祖・役小角によって開山、頼観上人によって開基されたと伝えられ、山上仏教の最盛時には三内に120坊も擁していたという、美作地方きっての古刹。現在も七堂伽藍が整っていて、本堂・三重塔(どちらも国指定重要文化財)や常行堂・長屋・仁王門(いずれも岡山県指定重要文化財)、石造宝篋印塔など文化財の宝庫である。

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本山寺本堂

本山寺本堂

本山寺本堂

南北朝時代の観応元(1350)年の建築とみられる寺内最古の建造物で、県内では長福寺三重塔に次ぐ古い木造建築物。

本山寺仁王門

本山寺仁王門

本山寺仁王門

仁王門は、江戸時代前期の貞享3(1686)年の建築で、木鼻や蟇股等に時代の特徴を良く表している。入母屋造り。

本山寺常行堂

本山寺常行堂

本山寺常行堂

室町時代後期の永正16(1519)年に作り直されたという。細部の装飾・彫刻等に時代の特徴をよく伝えている。

文化財​

名称  美作西国三十三所観音霊場第1番 岩間山本山寺
所在地  〒708-1536 美咲町定宗403
TEL  0868-62-1050
宗派  天台宗
開山  役小角(えんのおづぬ)
開基 頼観
本尊  観世音菩薩
歴史 当初は南方の山頂に在ったが、天永元(1110)年現在地に移り、大いに発展し120坊
と言われた。

古来、山岳仏教の道場として、又、庶民信仰の霊地として栄えた。

長承元(1132)年稲岡ノ庄(誕生寺)の漆間時国公夫妻が参詣、祈願して生れたのが、
後の浄土宗の宗祖と仰がれる法然上人(源空)である。

降って江戸時代になると津山藩の祈願所として、尊ばれ、又、森候の時代には、美作の
天台宗の触れ頭であった。

山内寺院のうち、遍照院・仏性院・梅元院の三院が院内頭であったが、今では皆、合併
して本坊一ヶ寺となった。

現在の境内地は4200坪、十余棟の堂塔伽藍は、昔に変らぬ面影を伝えている

文化財 国指定重要文化財 建造物 本山寺本堂 大正12年3月28日指定
国指定重要文化財 建造物 本山寺三重塔  昭和55年12月18日指定
国指定重要文化財 石造美術 本山寺宝篋印塔 昭和31年6月28日指定
岡山県指定重要文化財 建造物 本山寺仁王門 昭和34年3月27日指定
岡山県指定重要文化財 建造物 本山寺常行堂 昭和34年3月27日指定
岡山県指定重要文化財 建造物 本山寺長屋  昭和34年3月27日指定
岡山県指定重要文化財 建造物 本山寺霊廟 昭和34年3月27日指定
岡山県指定重要文化財 石造美術 本山寺石造宝篋印塔 昭和34年3月27日指定
岡山県指定重要文化財 石造美術 本山寺石造六角型舎利塔 平成4年4月3日指定
総高1.42m、花崗岩製、康永3(1344)の造立
鬼面(1362)、絹本著色両界曼荼羅図二幅(鎌倉末期)
交通  JR津山線弓削駅より車で約15分、

中国自動車道津山ICより車で約30分

駐車場  普通車150台、バス5台

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本山寺宝篋印塔ー国指定重要文化財ー

本山寺宝篋印塔

本山寺宝篋印塔

宝篋印塔は、総高1.8m 花崗岩製 南北朝時代の「建武2(1335)年6月11日大願主僧覚清」の刻印がある。

本山寺三重塔

本山寺三重塔

本山寺三重塔

三重塔は津山藩主、森長継が承応年間(1652~1654)に再建した規模雄大な塔で、外部は木彫りが太く伝統的な手法を用いている。

本山寺宝篋印塔ー岡山県指定重要文化財ー

本山寺宝篋印塔

本山寺石造宝篋印塔

本山寺は、美作地方きっての古刹。現在も七堂伽藍が整っていて、本山寺石造宝篋印塔は、総高1.42m 花崗岩製 応永6年(1399)の造立。

寺侍長屋

寺侍長屋

本山寺寺侍長屋

寺侍長屋は塗屋造りで、江戸時代後期(1845年)の建物で石垣の中央に埋門(うずみもん)がある。

本山寺霊廟

本山寺霊廟

本山寺御霊廟

本山寺霊廟は、江戸時代初期(1652年)の建築で、本殿と拝殿を中殿でつないだ権現造りによる社殿構造となっている。

 

本山寺案内図

本山寺案内図

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