本蓮寺 三重塔
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岡山県指定重要文化財 本蓮寺 三重塔 昭和55年4月8日指定
創建の年代は棟札(むなふだ)の写しにより元禄3年(1690年)である。平面は方三間、棟高は12.6メートル。構造は四天柱をもち、心柱(しんばしら)を初重の天井裏より立てた一般的な
ものである。
屋根は本瓦葺(はんかわらぶき)。軒は各重とも二軒繁棰(ふたのきしげたるき)。軸部は粽付(ちまきつき)の円柱で台輪(だいわ)を使用し、斗拱(ときょう)、花頭窓(かとうまど)などは禅宗様である。
その外観は柱、組物、花頭窓の構成が有機的に関連して見事なバランスである。
花頭窓、蟇股(かえるまた)、木鼻(きばな)は優れた意匠と技法を見せている。元禄時代の高い文化水準によって完成された華麗な三重塔として高く評価できる。 瀬戸内市教育委員会(現地案内板)