無量壽院

無量壽院
芥子山(備前富士)の南東山腹にある寺院。西大寺観音院の会陽に使用される宝木の原木を、西大寺からの使者に授与する「宝木取り」の儀式が行われる寺、として知られている。宝木取りの儀式は、西大寺観音院と無量壽院の間を真夜中に提灯の火を頼りに無言で往復するという神秘的な行事。
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芥子山南東の山腹にある高野山真言宗の寺院。無量壽院と共に、広谷山如法寺の塔頭で西方院と呼ばれていた。明治33年まで、西大寺観音院会陽の「宝木取り」の儀式はこの西方院で行われていたが、その後は無量壽院で行われている。
無量壽院境内にある如法寺本堂は、江戸時代の明和5年に再建された仏堂であるが、14世紀頃に建立されたと推定される5間仏堂の部材の再用が認められる。その為中世寺院の意匠が窺える貴重な建造物であり、文化財としての価値は非常に高い。
無量壽院太子堂に安置されている聖徳太子二歳像である。寄せ木造りで彩色され玉眼が嵌入されている。保存は良好で、鎌倉時代後期の洗練された作風を示し、岡山県下に遺存する南無仏太子像の中でも優品である。
名称 | 広谷山(花山) 如法寺 無量壽院 |
所在地 | 〒704-8182 岡山市東区広谷135 |
TEL | 086-942-4340 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 薬師瑠璃光如来(行基菩薩作) |
創建 | 神亀2(725)年 |
開基 | 大倫上人 |
特色 | 平成14(2002)年からは、前年に民家で大正時代の宝木が発見されたことからこの寺でも 福引形式で宝木を授与する芥子山会陽が再開された。 広谷山如法寺の塔頭には、この無量壽院の他に西方院(現在西方寺)があり、かってはこの |
文化財 | 岡山市指定重要文化財 建造物 如法寺無量壽院本堂 平成7年4月指定 |
岡山市指定重要文化財 彫刻 南無仏太子立像 平成7年4月指定 | |
交通 | JR赤穂線大多羅駅より徒歩約25分、
山陽自動車道岡山ICより車で約35分 |
駐車場 | 有り |
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- 如法寺仁王門
- 七福神
- 無量壽院山門
- 吉井川河口方面
- 無量壽院鐘楼