岡山市東部に位置し、区の中心部を県内三大河川の一つ吉井川が南下している。
水運に恵まれ、はだか祭りの行われる門前町として繁栄の跡を留める旧西大寺市と、その北部大廻小廻古代山城跡万富東大寺窯跡等丘陵地の多い旧赤磐郡瀬戸町を併せた地域。
岡山城主宇喜多秀家の父直家最初の居城乙子城跡や岡山城に移るまでの勢力拡大期の活動拠点亀山城跡も区内に残り戦国の歴史ファンには興味をひかれる所でもある。
吉井川下流部両岸は、中世までは「吉備の穴海」と呼ばれる浅い海の東端部で中世末から江戸時代にかけて幸島新田沖新田等の干拓が行われ広大な農地が広がっている。
区の中心部紡績工場カネボウ跡地には、緑化公園、体験学習施設百花プラザ、商業施設西大寺グリーンテラス、岡山市東区役所等が建設され、古い門前町の町並みに加え、新都市像を持った一角が整備され、河畔の町西大寺に一層の魅力が加わった。
岡山市内唯一の有人島犬島では、ベネッセが犬島製錬所美術館犬島家プロジェクトなどを展開し国の内外から多くの観光客が訪れている。
稲作や酪農、いちごや果樹栽培など多様な農業活動も営まれる農業従事者の割合が多い区でもある。