旧野崎浜灯明台(とうみょうだい)
旧野崎浜灯明台(倉敷市指定 建造物 昭和49年10月19日指定)ーJR瀬戸大橋線児島駅前の児島観光港横に、周囲の建物には不釣り合いな日本式の木造灯明台がぽつんと残っている。
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野崎浜は、かって塩田王と呼ばれた野崎武左衛門が、文政12年(1829年)に造った48町歩の塩田地帯(入川河口を挟んで味野浜と赤崎浜の二つの浜から成る)で、野崎浜灯明台は、入川河口の野崎浜の塩の積み出しをする波止場の一角に、塩釜明神のご神燈として、また、浜へ出入りする船の灯台として、文久3年(1863年)に建てられた。
日本遺産ー荒海を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~倉敷児島地区の「日本遺産構成文化財」に指定されている。
旧野崎浜灯明台の大きさと形状=桁行一間、梁間一間、高さ約9.7m、宝形造、本瓦葺の屋根には火炎のついた宝珠を据える。灯室(方1.3m)の周囲には欄干を巡らし、その下から四面に裾開きに焼板壁の袴腰の脚(下端で方2.3m)を張る。石積基壇には花崗岩の切石を使用。(現地案内板を参考)