鳴釜神事

温羅の首は鳴釜神事を認めさせるまで唸り続けている。これは、戦国時代の戦後処理の仕方で言えば、温羅の首は獲られたのだが、温羅の業績も大きく、残った家族や家来、住民たちが納得のいく戦後処理にこれだけの時間がかかったとも取れる。

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名称  鳴釜神事ー吉備津神社 御釜殿ー
所在地  岡山市北区吉備津931 吉備津神社 御釜殿
TEL  086-287-4111
概要  吉備津神社の御釜殿では、鳴動の音の大小長短により吉凶禍福を占って温羅の霊を慰める
ため鳴釜の神事が行われている。これは、吉備津彦命に退治されて刎ねられた温羅の首(現在の岡山市首部の白山神社付近
に首が置かれたと言われている)が、その首は何年たっても大声でうなり続けた。

そこで彦命は、部下である犬飼武命(いぬかいたけるのみこと)に命じて犬に食わせて
骸骨にしても、さらに御釜殿の下に埋葬してもうなり続けた。

吉備津彦命はこれに困り果てていたが、ある日夢に現れた温羅が、「温羅の妻である阿曽
(あそ)の郷(現在の総社市東阿曽、西阿曽地域で古くは鋳物師の村であった)の
祝(ほふり)の娘である阿曽女に神饌を炊かせ、神官と共に神事を執り行えば、温羅自身が
吉備津彦命の使いとなって吉凶を告げよう」と告げ、鳴釜の神事が始まったと言われている。

特記事項  国指定重要文化財 建造物 吉備津神社御釜殿 昭和55年1月26日指定
交通   JR吉備線吉備津駅より徒歩約5分、

山陽自動車道岡山ICまたは岡山自動車道岡山総社ICより車約15分

駐車場  普通車400台、バス3台(吉備津神社 駐車場)

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