下津井 吹上地区・吹上漁港
吹上漁港は、鷲羽山の麓の長浜と呼ばれていた浜に出来た五つの連なった港(西から下津井港、下津井漁港、吹上漁港、田之浦漁港、大畠漁港)の内下津井漁港の東に隣接する港で、下津井港の一部として古くから開けた港である。
南北朝初めの延元元年(1336年)足利尊氏が九州から東上の途中にここ吹上港に入港、船団をとどめ観音寺にて福山城の落城を待って4日間逗留したと伝えられている。
江戸時代の中期以降、北前船の寄港が盛んになると隣接する下津井漁港と共に回船問屋をはじめとする多くの商人が在住、それにあわせて船宿や料理屋も増えて繁盛を極めた。現在は漁港として岡山県の管理となっている。
背後の山腹にある四柱神社からは、吹上漁港、吹上地区集落や瀬戸大橋を眺めることが出来る。