下津井 下津井地区・下津井港ー祇園神社のある祇園鼻の西側に隣接ー

下津井港

下津井港

鷲羽山の麓の長浜と呼ばれていた浜には五つの港が連なっており(西から下津井港、下津井漁港吹上漁港田之浦漁港大畠漁港)これらを総称して下津井港と呼ばれていた。ここで説明する下津井港はその内最も西、祇園神社の祀られている祇園鼻の西に隣接した港で、いわゆる下津井本港に当たる港である。

現在は西側を県管理の下津井港、東側を県管理の下津井漁港と呼称している。

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古くから瀬戸内海を東西・南北に結ぶ海運や軍事の要衝として利用され、江戸時代になると備前岡山藩下津井城の城下町も置かれた。下津井港の背後、かっての金毘羅街道(県道岡山児島線)の両脇には、当時の古い町並みも残っており、下津井城主の菩提寺「円福寺」にも当時の面影をしのぶことが出来る。

一国一城令(慶長20年ー1615年ー)による廃城後も、北前船の寄港地としてまた、由加山と讃岐の金毘羅宮の両参りの参拝客などで賑わった。

明治以降も瀬戸大橋が出来るまでは、四国丸亀航路が運航され、また、JR瀬戸大橋線(旧国鉄宇野線)茶屋町駅とここ下津井港(下津井駅)を結ぶ下津井鉄道が運行されるなど四国と岡山を結ぶ海上交通の要衝の一つとしてその地位を保ってきた。

上の写真は、下津井城跡から見た下津井港。港の向こうに突き出た埋め立て地には下津井電鉄の終点下津井駅跡がある。現在もホームや線路が残され、当時使用されていた車両も保存されている。

下津井港

下津井港

祇園鼻側から見た下津井港。港の向こうの山の手前に下津井電鉄の駅跡がある。

下津井港-2

下津井港-2

左中央に見える小高い丘が祇園神社の祀られている祇園鼻。向こうに見えるつり橋は瀬戸大橋。

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