瓶井山禅光寺安住院
操山の西麓に位置する安住院は、奈良時代の天平勝宝年元(749)年に報恩大師が創建した備前四十八ヶ寺の一つとされる禅光寺の本坊。多宝塔は、岡山藩二代藩主、池田綱政が元禄年間(1688~1703)に後楽園の借景として建築に着手し、次の藩主、継政の代の寛延4(1751)年に完成したもの。
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室町時代中期の康生2年に建造された、入母屋造り、本瓦葺き、三間一戸の八脚楼門で、建築年代のはっきりしている楼門としては県下最古。総朱塗りにしていることから地元では「瓶井(みかい)の赤門」と呼ばれて親しまれている。
瓶井山禅光寺の総本堂で、慶長6年に岡山城主小早川秀秋が再建した。素朴な外観の中に、内部は歴史の深さを感じさせる重厚な趣きで桃山時代の建築様相をよく残している。元は東南の山腹に所在していたが、寛政12年に現位置に移築された。
元禄年間(1688~1703)に時の藩主池田綱政が後楽園の借景として建立に着手し、次の藩主池田継政の代の寛延4(1751)年完成したと伝わる塔で、地元では”瓶井(みかい)の塔”とか”みかえりの塔”などと呼ばれ、親しまれている。
名称 | 瓶井山 禅光寺 安住院 |
所在地 | 〒703-8236 岡山市中区国富3-1-29 |
TEL | 086-272-2320 |
宗派 | 真言宗善通寺派 |
創建 | 報恩大師 |
本尊 | 千手千眼観世音菩薩 |
霊場 | 瀬戸内三十三観音霊場第十二番札所、岡山八十八箇所霊場第五番札所(大師堂) |
概要 | この寺院は、天平勝宝年中(749~756)に、報恩大師が創建した備前48ヶ寺の一つ と伝えられる禅光寺の本坊であり、現在は真言宗の寺院で、千手観音を本尊とする名刹 である。 禅光寺は一山の寺号で、往時の寺中には多くの塔頭(たっちゅう)(院)があり、 近郷に数多くの末寺をもち、この地方における文化や仏教の中心的存在として栄えて |
文化財 | 岡山県指定重要文化財 建造物 安住院仁王門 昭和31年4月1日指定 |
岡山県指定重要文化財 建造物 安住院多宝塔 昭和31年4月1日指定 | |
岡山県指定重要文化財 伝聖観音菩薩像 | |
岡山市指定重要文化財 建造物 安住院本堂 昭和39年2月13日指定 | |
岡山市指定重要文化財 安住院毘沙門天立像 | |
交通 | JR岡山駅より岡電バス高屋行20分、国富下車徒歩約10分、
山陽自動車道岡山ICより車で約25分 |
駐車場 | 普通車30台 |
かっての瓶井山禅光寺の塔頭の一つ。江戸時代には、安住院を本坊とし、十を超える塔頭があったが安住院の他に現存するのは普門院のみとなっている。
操山の古名は瓶井山で、この瓶井の井戸(泉)がその名前の由来となっている。安住院が本坊であった頃の、瓶井山禅光寺の山号ともなっている。
安住院鐘楼門の前を通って多宝塔に登っていく途中の墓地群内にある。入口には「内田百閒ゆかりの地、内田百閒墓地(百鬼園倶楽部)の案内板がある。
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