熊山
山頂付近は、熊山奥吉原郷土自然保護地域に指定されており、展望台からは、岡山平野を流れ下る吉井川や、遠く小豆島、屋島など瀬戸内海とその周辺の景色を望むことができる。また、周辺には奈良時代の築造と言われる「熊山遺跡」や児島高徳が挙兵をしたと伝わる熊山神社などがありハイキングコースも整備されている。
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スギ、モミなどの針葉樹にスダジイ、ヤブツバキ、ヤブニッケイ等常緑広葉樹による天然林が形成されている。一部には海岸植生の代表、ウバメガシの大樹も見られ、県南部地域の潜在植生をうかがううえで貴重な存在となっている。
標高508mの熊山山頂にある全国に類例を見ない石積み遺構で、ほぼ方形の基壇の上に、割石で三段に構築している。戒壇に似た類例のない特殊な遺構。本石積遺構の築成年代は、奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられる。
奈良時代、鑑真和上が建立したと伝わる寺で、熊山修験道の拠点となっていたと言われている。現在は、霊山寺本堂に通じる階段跡、鐘楼か観音堂跡と思われる遺跡や霊山寺にいた僧顕空のものと思われる供養塔などが残っている。
名称 | 熊山 |
所在地 | 赤磐市奥吉原 |
TEL | 0869-55-6175 赤磐市観光協会、
0869-95-1217 赤磐市熊山支所産業建設課 |
主な見所 | 国指定史跡 熊山遺跡 昭和31年9月27日指定、
熊山奥吉原郷土自然保護地域 昭和48年11月29日指定、 児島高徳挙兵の跡ー熊山神社境内ー、 熊山神社、 |
交通 | JR熊山駅より徒歩約2時間、車で約20分、
山陽自動車道和気ICより車で約30分 |
駐車場 | 普通車20台 |
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切妻平入り神明造りの本殿で、祭神は大国主命。中世「帝釈山霊山寺」の伽藍があり熊山神社はその鎮守であった。明治の神仏分離令により開扉。境内には児島高徳挙兵の跡として上寺山の館から熊山に兵を挙げた時の腰掛岩と旗立岩がある。
児島高徳が25歳の年、足利尊氏が叛いて九州から攻め上がって来た時に、上寺山の館から熊山に旗挙げをして新田義助を助けに行った所。児島高徳が腰掛けたと伝わる岩と旗を立てたと伝わる岩が、前後に並んで鎮座している。
奈良時代に鑑真和上により開基、足利義教によって再興されたと伝えられる古刹。三重塔は15世紀中頃の建立で国指定重要文化財。本堂、仁王門は県指定重要文化財、大師堂は市指定重要文化財。西法院はアジサイ寺として知られている。