大光院の法華題目石
曹源寺の塔頭の一つである大光院には「南無妙法蓮華経」の題目を刻んだ笠塔婆が二基ある。髭題目が刻まれた日蓮宗独特の石塔で、題目石と呼ばれている。共に年銘をもち、康永4(1345)年と応永18(1411)年の製作年代が知られている。これらの題目石は、今は岡山市西辛川の大覚堂にある別の一基(辛川市場法華題目石)と共に、旧津高郡一宮村(現岡山市)西辛川の妙善寺にまつられていたが、寛文年間(1661~1671)、岡山藩の寺社整理にあたって、この大光院に移された。(現地案内板参考)
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大光院にある「南無妙法蓮華経」と題目を刻んだ、康永4(1345)年の銘がある日蓮宗の題目石。銘文は大覚大僧正自筆のものとされ、西辛川の妙善寺にまつられていたが、寛文年間(1661~1672)岡山藩の寺社整理にあって、この大光院に移された。
この法華題目石は、大覚大僧正が備中福山合戦の戦死者を供養した場所に、後の応永18(1411)年妙善尼が大僧正の聖跡を弔うために、自筆で主題の文字を書いて建てたと思われるもの。西辛川の妙善寺にあったが寛文7年に藩主の命でここ大光院に移されている。
名称 | 大光院の法華題目石 |
所在地 | 〒703-8271 岡山市中区円山1071 |
TEL | ー |
文化財 | 岡山県指定重要文化財 石造美術 大光院の康永四年法華題目石 昭和30年7月19日指定、
岡山市指定重要文化財 石造美術 比丘尼妙善題目石 昭和42年11月7日指定 |
交通 | JR岡山駅より西大寺行きバス20分、曹源寺前下車徒歩約5分、
山陽自動車道岡山ICより車約30分 |
駐車場 | 普通車10台(曹源寺駐車場) |
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