奴久谷の滝

奴久谷大滝

奴久谷大滝

この滝は、津田永忠が、別邸から正面に見える山腹の岩場に、十谷池を水源として造ったと伝わるもの。農業用水が山腹の断崖を流れ落ちて滝を造るが、池の水抜きをする時以外は見ることができない。滝の下には毘沙門天が祀られている。

Sponsored Link



名称  奴久谷の滝(ぬくだにのたき)
所在地  和気町吉田
TEL  0869-93-1126 和気町観光協会
規模  高さ30m、幅3m
概要  ー奴久谷大滝(ぬくだにおおたき)の由来

津田永忠の風雅な一面を覗かせるユニークな発想の遺産史跡です。

和気町の津田永忠墓所に近い別邸から正面に見える山腹の岩場が滝になるという趣向です。

津田永忠は岡山藩郡代を引退後に奴久谷地区に別邸を建て、地元の農民の為に灌漑用水
として、空山の山腹350メートルに十谷池(上の池、下の池)の2つを造り、実利と風雅を
兼ねて、その用水路に大滝を造ったのです。

現在でもこの利水は、地元の稲作に無くてはならない重要な灌漑用水です。

大滝は上段が20メートル、下段が15メートルの2層の大岩に池の樋が抜かれると用水が
勢いよく流れ落ち、豪快で優雅な景観となります。

しかし永忠とのかかわりを示す詳しい資料が存在しないので、今回岡山県より文化庁に
提出した、津田永忠の「近世岡山の文化・土木遺産群」世界遺産登録申請の項目から、
誠に残念ながら最後は外されましたが、地元奴久谷では毎年滝水の落ちる風景を楽
しみながら、永忠の遺徳を偲んで誇りに感じています。

平成20年6月 和気町 (現地案内板より)

交通  山陽本線和気駅より車約15分、

山陽自動車道和気ICより車約20分

駐車場  有り

Sponsored Link



Follow me!

史跡

前の記事

津田永忠墓
史跡

次の記事

旧閑谷学校