上寺山
西大寺観音院から吉井川堤防を北上、雄川橋を渡った向いは上寺山と呼ばれる桜の名所。吉井川や備前平野の眺望が素晴しい丘の上に、余慶寺と6つの塔頭そして豊原北島神社がある。車社会の喧騒に囲まれて生活している毎日、何十年も変わっていない風景に出会うとなぜかほっとして、遠い昔を思い起こしてしまうのは私だけでしょうか?
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西大寺観音院から吉井川の対岸に見える上寺山と呼ばれる小高い丘の上に鎮座する神社。餘慶寺に隣接し神仏習合の形態を今に留めている。神社草創の舒明天皇6年頃は磐座信仰が行われていたとの記録がある。
古くは、日待山日輪寺と称し、備前四十八ヶ寺の一つ。中国地方でも他に類を見ない程多くの塔頭を有していて、今なお、恵亮院、本乗院、吉祥院、定光院、明王院、圓乗院の六院が現存している。
上寺山一帯は、その昔、和田範長一族の居城や居館のあった処であり、児島高徳が7歳の頃から一族によって育てられた。今も、余慶寺は昔の姿であり、明王院や恵亮院は和田一族の菩提寺として現存している。
名称 | 上寺山(うえでらさん) |
所在地 | 〒701-4232 瀬戸内市邑久町北島 |
TEL | 0869-22-1982 瀬戸内市観光協会邑久支部、
086-942-0186 上寺山餘慶寺、 086-943-1029 豊原北島神社 |
主な見所 | 上寺山餘慶寺、豊原北島神社、餘慶寺恵亮院、餘慶寺円乗院、餘慶寺定光院、 餘慶寺明王院、餘慶寺吉祥院、餘慶寺本乗院、高徳公・和田一族供養塔、 祇園牛頭天王堂、法華塔、弁天池 |
交通 | JR赤穂線西大寺駅より車約10分、
岡山ブルーライン瀬戸内ICより車約5分、 岡山ブルーライン西大寺ICより車約5分 |
駐車場 | 普通車20台、バス2台 |
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餘慶寺の鐘楼から西方に少し下った所にある。この円乗院山門の手前付近から西方には、右手に定光院、正面下に恵亮院、左側に明王院の山門や白い漆喰塀が続き、背後には西大寺の町や備前平野が広がっている。
上寺山餘慶寺の6つの塔頭の一つ。門前の下には恵亮院が、その背景には、吉井川とその河畔の町西大寺や備前平野が見えている。この定光院山門前の少し手前から、西大寺市街方面の眺望は本当に素晴らしい。
両脇に塔頭の白い漆喰塀が並び背景に河畔の町西大寺を流れる吉井川が見える参道風景は、江戸時代にタイムスリップしたようで映画のロケに最適。付近に居城や居館のあった和田範長一族の菩提寺でもある。
寺域の最も南方にある。山門横には児島高徳公・和田範長一族の供養塔が建てられており、建立の由来と一族の系図が掲げられている。そこには、明王院が恵亮院と共に一族の菩提寺の一つであるとも書かれている。
上寺山 餘慶寺の塔頭の一つで塔頭群の南東、明王院と道を挟んで東側に位置する。明王院との間の道には、桜の木が植えられておりシーズンには、花見に多くの人々が訪れる。
上寺山餘慶寺に6つある塔頭の一つ。寺域の北東部にあり、本乗院への参道左側には、法華塔、祇園牛頭天王堂がある。
写経をこの塔内に納めるため「法華塔」と呼ばれる。宝暦10年に上道郡久保村鴨越の武田藤右衛門が施主として建立した。周囲の石棚には寛政8年。手前の石灯籠には宝暦11年と刻まれている。
祇園牛頭天王とは東方浄瑠璃世界の薬師如来の垂迹(仏が人々を救うために姿を変えて現れること)である。
災厄の根元であるが、鄭重に祀ることで逆に守護神となるといわれている。
池のお社には弁才天が祀られている。弁才天は学問や芸術の女神として信仰されるが、弁財天と記される場合には財福の女神として信仰される。社の周りを歳の数だけ廻るとおかげがあるといわれ、信仰されてきた。